基本的には書店店頭での商品陳列に関して、書店の棚担当者が行うという事を述べましたが、
お伝えしたように書店ではそれ以外にも数多くの業務があり、陳列といっても、日々の新刊を棚に出し、
動きのない商品を返品するだけで後は手に付かない・・・という事が多いのも実状としてあります。
その結果、売れている本なのに在庫がなかった!ですとか、
売れ筋商品なのに目立たないところで展開されているなんてことも時にはあります。
そこで、販売機会を逃さないよう、出版社・取次(問屋)の営業員は書店に営業を行います。
これを一般的に書店営業とよびます。
どのようなことを行うかですが、
まず出版社の営業員は・・・
1. 自社商品の店頭在庫状況のチェック・欠本補充
2. 新刊商品の情報提供・事前受注(来月こんな商品が出ますのようなものです)
3. 売れ筋・話題・注目商品の情報提供・受注(TV化商品ですとか、話題の作家作品などですね)
4. 季節商品・セット商品の受注(文庫フェアとか、新入社員フェアなど)
のような業務を基本的に行います。
その他にも他の書店の状況ですとか、他の出版社商品情報などをお互いに交換をします。
自分の店の中にいるだけでは、気づかないことや、手が回らない部分を営業員がサポートすることで、
良い関係を築きあげていくという事が、書店営業員にとって、最も重要なのですね。
一方、取次の営業員は以下のような業務を行います。
1. 書誌データや販売情報などを元に、売場の提案を行う
2. 取次独自の企画を提案する(季節もの商品セットなど)
取次は出版社と書店の間に存在する為、様々な情報が集約されます。
これを各営業担当者が集約・分析・加工することで、各書店の立地、客層、売上など条件にあった売場の提案をしているのです。
また、多くの出版社と取引があるため、出版社企画のセットとは違い、複数の出版社の商品をセットにして、提案をすることもあります。
(同じ著者の作品セットなどですね)
以上長くなりましたが、業界3者は各々の利益はもちろん重要ですが、お互いに利益を生み出すことができるよう、
書店というフィールドで意見を出し合いながら売場を作っているのですね。
普段なんとなく訪れる書店ですが、立地などにより、かなり商品ラインナップが異なっていたり、
レイアウトが違ったりしますので、是非そちらにも注目してみてください。書店に行く楽しみが増えると思いますよ。