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出版業界の基礎知識 出版業界の基礎知識

流通の基礎

流通の基礎

出版業界は他の業界と比べ、特殊な流通形態を持っています。

☆出版業界の流通

メーカー(出版社)→ 問屋(取次)→ 小売(書店・コンビニ)→ 消費者

以上のように、業界三者(出版社・取次・書店)を通じて消費者の手に入る形を取っています。この点は、他業界と構造は同じです。

ただ特殊なのは、出版物は基本的に委託販売制だということです。つまり、書店は送品されてきた出版物を出版社に返品する事が可能なのです。
また、出版物は1年間で約75,000点、1日あたり200点もの新刊が発行されています。
この様な状況下において、出版社と書店間だけでは、物流面(商品の送品・返品)や金融面(商品代金の支払・請求)、情報面(売上や商品に関する各種データの把握)でそれぞれに多大な労力とコストがかかってしまいます。 そこで取次(出版販売会社)が間に入り、出版社と書店の物流・金銭・情報のやり取りを集約し、各々に供給しているのです。

出版社は商品を取次に納め、取次を通して、全国の書店へ出版物を流通させています。また各取次は自社に搬入される(納められる)商品の部数と、書店からの注文数や過去の売上実績などのデータを参考に、各書店への送品数を決定します。 これを配本(はいほん)と呼びます。
出版社は新刊が出る時には各取次へ仕入れの交渉を行います。これを取次営業もしくは部数交渉、部決といいます。

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