
私は某大学3年生で、現在、児童書出版業界に進みたいと考えています。
児童書の出版社に新卒で採用されるのは、非常に厳しいのが現状ですが、何とかして児童書に関われる仕事に就きたいと考えています。
しかし、今、自分は一体何をするべきなのか、どのような資格を取っておけばいいのかなど手探りな状態で、今後の就職活動について強い不安を感じています。
何かアドバイスを頂けると嬉しいです。
あやや 様
ご質問頂きありがとうございます。
来年の就職活動に向けて気が逸る時期かと思います。
仰る通り、出版社の新卒採用は枠が限られており、所謂「狭き門」という表現があてはまります。
これは特定のジャンルに限らず、全ての出版社に言えることです。
ただし、特定の資格の有無が入社を左右するかと言うと、新卒入社に於いては決してそうではありません。
資格の有無は、大学での勉強やサークル活動、アルバイト経験、趣味と同じく、あなたの個性を表現するものの一つです。
新卒の学生に求められるのは、専門性の高い特殊な能力以上に、自身と相手(企業)の個性を具体的に把握し、
それを適切な文章や言葉で表現できるかが重要です。
あやや様は、ご自身が入りたい出版社の作品をどれだけ実際に読んでいますか?
作家やその作品に関してどれくらい知識がありますか?
出版社に於ける編集もしくはそれ以外の業務に関してどの程度認識していますか?
出版業界を取り巻く環境は決して楽ではありませんがご存知ですか?
そこでの業務に活かせる経験や能力としてはどんなものが挙げられますか?
そもそもご自身が出版社を目指す理由は何ですか?
大学3年生は、こういった質問への答えを探す時間です。
そしてその答えはあやや様ご自身にしか見つけることができません。
もし上記の質問の中で明確に答える自信の無いものがあれば、
それに答えられるべく研究や行動を始めてみることが「今やるべきこと」だと思います。
以上、ご参考になれば幸いです。
何卒宜しくお願い致します。