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第8話:「言葉に救われた、あの日の夜」
編集者という仕事は、言葉を扱う仕事です。
でも、時にはその言葉に、自分自身が押しつぶされそうになることもあります。
ある日、著者から届いた原稿に、どうしても納得できない部分がありました。
何度もやり取りを重ねても、意見はすれ違うばかり。
「私の仕事って、誰かの創作を邪魔してるだけなんじゃないか」
そんなふうに思ってしまった夜がありました。
そのとき、ふと机の引き出しから、以前担当した著者からの手紙が出てきました。
そこには、こう書かれていました。
>「あなたが言葉にこだわってくれたから、この本は“伝わる本”になりました。」
涙がこぼれました。
編集者は、表には出ないけれど、誰かの言葉を“届く形”にする仕事。
その手紙の一文が、私の心をそっと抱きしめてくれたのです。
それ以来、迷ったときはその手紙を読み返します。
**言葉に救われた編集者が、また誰かを救える言葉を届けられるように。**
※この話は、編集者の方からお寄せいただいたお話を元にしたフィクションです。