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第9話:「読者の声が届いた日」
本が完成して、書店に並ぶ。
それだけでも十分に嬉しいのですが、編集者にとって何よりのご褒美は、**読者の声が届くこと**です。
ある日、出版社に1通の手紙が届きました。
それは、ある自己啓発書を読んだという高校生からのものでした。
>「この本を読んで、自分のことを少し好きになれました。
> 進路に悩んでいたけど、もう少し頑張ってみようと思います。」
その本は、著者も編集部も「少し地味かもしれない」と思っていた企画でした。
でも、誰かの人生の節目に、そっと寄り添えたのです。
編集部では、その手紙をコピーして、みんなで回し読みしました。
「この一言のために、何ヶ月も頑張ったんだよね」
そんな言葉が、自然とこぼれました。
本は、誰が読むか分からない。
でも、**誰かの人生に届いたとき、その瞬間が編集者にとっての“完成”なのかもしれません。**
※この話は、編集者の方からお寄せいただいたお話を元にしたフィクションです。