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出版業界の基礎知識

書店営業
書店店頭での商品陳列に関して、基本的には書店のジャンル担当者が行うという事を述べましたが、前項でお伝えしたように書店ではそれ以外にも数多くの業務があり、日々の荷開けや陳列、返品の作業に追われ、細かい商品メンテナンスができないという事が多いのも実状としてあります。

その結果、売れている本なのに在庫ない、売れ筋商品なのに目立たないところで展開されている、といった状況もしばしば発生してしまいます。

そこで、販売機会を逃さないよう、出版社の営業担当者は書店に営業サポートを行います。これを一般的に書店営業とよびます。

☆出版社営業担当者の書店営業
1. 自社商品の店頭在庫状況のチェック・欠本補充
2. 新刊商品の情報提供・事前受注
3. 売れ筋・話題・注目商品の情報提供・受注(TV化商品、話題作家の作品など)
4. 季節商品・セット商品の受注(夏休み旅行ガイドブックフェア、文庫フェアなど)
5. POPやポスターなどの販促物を使っての自社商品アピール
その他にも他の書店の状況や、他の出版社商品情報などをお互いに交換をします。
自分の店の中にいるだけでは、気づかないことや、手が回らない部分を営業担当者がサポートすることで、良い関係を築きあげていくという事が、書店営業に於いて最も重要なポイントです。

また、取次の書店担当者も自分の担当店に対して営業サポートを行います。

☆取次の営業担当者の書店営業

1. 新刊や売れ筋商品についての情報などを元に、在庫すべき商品についての提案を行う
2. 取次独自のフェア企画を提案する(商品セットなど)

取次は出版社と書店の間に存在する為、様々な情報が集約されます。 これを各営業担当者が集約・分析・加工することで、各書店の立地、客層、売上など条件にあった売場の提案をしているのです。

また、多くの出版社と取引があるため、自社商品のみの出版社企画のセットとは違い、複数の出版社の商品をセットにすることができます。「ビジネスマナー関連本」や「秋の行楽向け温泉ガイド」、「モテ本」などあるテーマに基づいて、売れ行きの良い商品をピックアップし、書店の担当者に提案します。

業界三者は各々の利益はもちろん重要ですが、お互いに利益を生み出すことができるよう、書店というフィールドで意見を出し合いながら売場を作っています。

普段何気無く訪れる書店ですが、立地などにより、かなり商品ラインナップが異なっていたり、 レイアウトが違ったりしますので、是非そちらにも注目してみてください。

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