スマートフォン版へ戻る

出版業界の基礎知識

部決に関して
前ページでは書店に本が流通されるまでの流れを書きましたが、ここでは部決(出版社・取次間の出荷部数の決定交渉)に関して踏み込んで書きたいと思います。

基本的に出版社は利益を生み出す為に、できる限り多くですとか、これぐらいは仕入れてもらわないと困るという部数のラインがあります。
希望の部数を取次に仕入れてもらう為に、商品のPRを取次の仕入窓口にて行います。

取次は基本的に下記のデータ等を参考に仕入れ数の目安を示します。

1. 過去に刊行された類似商品の販売実績及び返品率(送品数に対する返品数の割合) ※雑誌の場合は前号の実績
2. その他の商品への付帯要素

1.に関してはに関してはデータになってしまうので、ほぼ取次側主導の話になってしまう事が多いですが、2.に関してはに関しては、出版社側の腕の見せ所になります。

出版社の営業担当者は取次に対して、データを上回る要素をPRする必要が生じます。その為に、以下の様なポイントを提示して希望の部数を仕入れてもらえるようアピールをします。このアピール如何によって仕入部数が左右されるのです。

・ 商品の特性や読者ターゲット
・ 著者に関して(「今話題の人」、「人気作家」などの要素)
・ 商品を売る為の販促計画、広告計画(POPの作成や、新聞・中吊り広告の掲載)
・ その他付帯事項(「新創刊」や「創刊何周年」など)


アピールが成功して、予想以上に仕入れてもらえることもあれば、 その逆もあります。まさに部決の場面では営業力が問われる事になるのです。

このようなやり取りを各取次で行い、出版物の初回の刷り部数が決まると、取次では配本業務が行われます。

ページのTOPへ
スマートフォン版へ戻る